【書評】本を読む人だけが手にするもの
今週のお題「新生活おすすめグッズ」
新入生、新社会人の皆様に、お勧めの本を紹介しよう!と考えたのですが、
何を紹介するのがよいか、、、と悩んだ結果、
新生活の門出に『読書習慣が身につく本』がいいのでは!と思い本書を紹介することにしました。
■総評
元リクルート、民間校長もされていた藤原和博さんが読書する有効性を解りやすく書かれています。
何故読書するのがいいのか、
どのように読書するのがいいのか、
どのような本を読めばいいのか、
がこの本を読めば理解できます。
本嫌いの人でも読書習慣が身につく方法が記載されており、きっと読書したくなる&読書が好きになるかと思います。
とっかかりにお勧めの書籍もあるので、読書の入門書として最適だと思います。
■参考になった内容
・『他人の脳のかけら』を自分の脳に繋げる
⇒知識はネットで調べればよいので、今後知識の必要性はますます減ってくると思います。
読書は知識の獲得ももちろんできますが、自分の思考力を向上させることができる行為です。
藤原さんの「他人の脳の一部を自分の脳に組み込む」という表現は
ぞくぞく、ワクワクしませんか??
自分にはなかった考え方、視点がある日きっと自分の力として発揮されるはず!
・これから「本を読む習慣のある人」、「そうでない人」に2分される「階層社会」が訪れる
⇒著者の藤原さんは講演等で「これからの時代はレアカードな人材にならないと生き残れない」と説いています。(私の会社にも講演にきてくださいました。感動しました。)
統計上パチンコ等をせず読書するだけで、上位10%の希少人材になれるそうです。
めっちゃお得だと思いませんか??
学問・職業で専門分野を磨きながら読書習慣を身につけレアカード人材を目指したいと思います。
・乱読を行う。
⇒私はどうしても自分好みの本ばかり読んでしまうので、とても反省しました。
視点を増やし、思考力を向上させるにはさまざまな分野の乱読が有効だそうです。
とはいえ『最初は何を読んだらいいのよ!』と思われる方もいるかもしれません。
私は最近ブログやツイッターで本の紹介をされている方をフォローし、お勧めの本を読んでみるようにしています。
■こんな人におすすめ
最近は読書をしない学生、社会人が増えているそうです。
新入生、新社会人の方は、生活習慣を変えられるチャンスな環境だと思います。
是非、新生活のスタートに本書を手に取ってもらいたいです。
最強の投資は読書だと思います!!(このブログもよろしくお願いしますw)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
【書評】確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
■総評
華やかで完成の領域だと考えていたマーケティングのイメージが変わりました。
マーケティングは科学の学問(数学、心理学)だと理解できます。
まさに「勝てるマーケティング戦略」を立案するための教科書であり実用的な書籍です。
ユニバーサルスタジオジャパンがどのような戦略で成功したのか、
成功が計算されつくされていたのか、勝つべくして勝ってきたのかが、
著者(盛岡 毅 氏)の思考プロセスに沿って理解できる内容です。
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
- 作者: 森岡毅,今西聖貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
■参考になった内容
・市場競争とは、顧客の購入意思決定の奪い合いである。
⇒私は現在メーカー勤めなのですが、どうしても商品軸で物事を考えてしまいます。
他社との差別化、いかに商品をブラッシュアップさせるかに意識がいってしまいます。
「購入意思を奪うには?」と考えると打ち手を広く、4Pを総合的にとらえられそうです。
・プレファランス(好意)の高いものはより高頻度で購入される。
⇒顧客は無意識に購入してもよいグループ(プレファランスのバスケット)を持っていると理解しました。
『自社商品はバスケットに入っているか?順位は?確率は何%?』
今まで考えたこともなかった概念でした。私は『同じものしか買わない』ユーザー観をもっていましたが、顧客の行動を考えると現実的ではなかったと反省しました。
顧客のとらえ方がアップデートされました。
・売り上げを伸ばすには、プレファランス、認知、配架の3つを高めること。
⇒まずは『認知、配架に課題はないか?』を確認する。ここに課題があれば文字通りチャンス!
しかしながら、(他社含め)認知、配架の課題が解決してしまえば、結局はプレファランスの奪い合いで勝負が決まってしまう。つまり『いかにプレファランスを向上させるか?』こそが大事となる。
■こんな人におすすめ
マーケティングを勉強したい方へ。
特に理系の方は感動すらしてしまう内容かと思います。
戦略立案に悩んでいる方には『勝つべくして勝つ!』ための戦略とは、こういうことか!と理解できると思います。
【書評】数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。
■総評
ビジネスで活用する数字の使い方、読み方の基本が学べます。
小説仕立ての内容でとても読みやすいです。
1~2時間程度で読めちゃいますが、その翌日から会社資料が深く読み込めるようになり、それっぽい(笑)質問ができるようになります。
繰り返しますが、たった1~2時間で自分の成長が実感できる貴重な書籍だと思います。お勧めです。
■読もうと思ったきっかけ
管理職になったことで畑違いの部署異動が発生し、マーケティングやリサーチの勉強をすることなりました。。。
これまで感覚や思い付きのみで業務をこなしてきましたが、
データ解析、仮設立案、検証、、、と数字を活用するような業務が中心となり、自分がいかに力不足か痛感しました。
いきなり専門書的な書籍では難しすぎたので、まずは読みやすい書籍から勉強しようと考え本書を選んでみました。
■参考になった内容
・数字は比較することで意味が見えてくる。単体では意味がない。
⇒まさに見えている数字に飛びついてしまう自分の悪癖。
常に数字をみたら「比較対象は何??」「比較対象と比べることで何が言えるのか??」を意識したい。
・数字をもとに意思決定しても失敗することは当然発生する。その際に、数字を元に判断したのであれば納得できる。
⇒管理職になるとメンバーの生活にも責任が生じる。自分やメンバーが納得できるかどうかはとても大事なプロセスだと感じた。
また数字で判断したのであれば、原因がどこにあったのか把握しやすく、次に同じような失敗がしにくくなるのではと感じた。
・平均値を代表値と信じない。中央値、最頻値、、どの数字に代表性があるのか考える。
⇒平均値は便利で理解しやすいので飛びつきしやすいです。
ばらつき、ヒストグラムがどうなっているのか意識していきたい。
■こんな人におすすめ
特に数字に苦手意識のある方に読んでもらいたいです。
記載されているのは小中学レベルの数学ですが、仕事で使うには十分だと思います。
私の部下にも数字が並ぶだけでアレルギー反応を示す子がいるのですが、
この本を紹介したところ、読みやすかったようで、資料やデータの解析力向上が見られました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
【書評】MBA 問題解決100の基本
■総評
問題解決における先陣の知恵が詰まっています。
ビジネス大学院のグロービスが書かれているので非常に実学的(仕事で使える)です。
一方、専門書のような読みにくさは全くないです。本の構成が100項目の短編になっていて読みやすいですし、偉人の言葉を活用して各項目をまとめてくれているので、記憶への定着、振り返りもしやすいと思いました。
問題解決の基礎が1冊に集約されていて非常におすすめの書籍です。
■読もうと思ったきっかけ
経営コンサルの妻は問題解決のプロ。家庭でも如何なく発揮してきます。
一方妻と比べ自分は考え方や仕事のやり方が場当たり的だなとつくづく感じていたので、一度きちんと問題解決を勉強してみようと思いました。
グロービスは会社の研修でよくお世話になっており、プログラムが毎回気に入っていることも手に取った理由です。
■参考になった内容
① 問題解決は what-where-why-how の順で考える。
問題解決の基礎中の基礎かと思います。
流石に私も意識していますが、真理だよなあと再認識しました。
②フレームワークで物事を見てみる。
社内資料でよく見かけるPEST,3C,7S,4P、、、正直「穴埋めしてるだけじゃない?」と斜に構えていた時期もありました(笑)。
しかし経験を積むにつれて「やっぱりフレームワークは強力なツール!」という考えに至るようになりました。
フレームワークは偉大な先人が見出したビジネスの定石。知らずに戦うのはあまりにもったいない。
今や5FからのSWOTは自分の大好物です。もっとたくさんのツールを活用できるようになりたいです。
③「本質的な問題」と「単なる現象」を区別する。
「何を問題としてとらえるのかが大事」ということかと理解しています。
私はすぐに見えているもの(単なる現象)に飛びつきがちです。仕事した気になるんですよね。
でも結局効果は限定的(もしくは悪化)で、無駄な労力を使ってしまったことも多数。
『本当にあるべき姿の阻害要因になっている問題か?』『本当に今解決するべき問題か?』を意識したいです。
■こんな人におすすめ
問題解決はすべての社会人に必須スキルと言われています。
我流もしくは自社流で仕事をやっておられる方は、一読されるとこれまでの経験が体系的な知識として身につくと思いますのでお勧めです!
こちらの本は基礎編ということなので、問題解決のベテランには当たり前の内容かも知れません。その分読みやすい本になっています。
【書評】自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書
■総評
目から鱗なマネジメント方法なのですが、『確かに!』と納得できる内容です。
部下、後輩のコミュニケーションにすぐに実践でき、反応も上々!
効果が直ぐに体感できる素晴らしい本だと感じました。
早く読んでおけばよかった。。。
■読もうと思ったきっかけ
先日読んだ「そうか君は、課長になったのか」がとても良かったので、
同じく新任管理職向けの書籍を探しておりました。
Amazonのリコメン表示されたものの中で、評価が高そうな本書を選んでみました。
honey-consultant.hatenablog.com
■参考になった、印象に残った内容
・部下のモチベーションを上げようとしてはいけない。(反対の結果になる)
モチベーションを下げてしまう要因を探し出し、除去することに努力する。(意欲は勝手にあがる)
・「ほめる」という言葉は、どこを誉めたらよいのか混乱しやすい。「工夫を面白がる」と考える。
・「成果」は求めない。「工夫」を求めるようにする。
・「期待」するのではなく「身を預ける」という信じ方をする。
「期待」では行動を縛る無言の指示になってしまう。
■こんな人におすすめ
新任管理職だけでなく、後輩の育成がなかなか上手くできずに悩んでいる人、
そして何より子育て中の方に読んでいただきたいです。
部下、子供が指示待ちで主体性がない、、、と悩んでいる方は、
もしかしたら、あなた自身がそのように促しているのかもしれません。
【書評】そうか、君は課長になったのか
先日、上司から昇格祝いとして本書をいただきました。
書いてある内容はまさに今自分が不安や困っている点について、的確にアドバイスが記載されており、とても参考になりました。
タイトルからも分かるように「課長に昇格した昔の部下への手紙」という形式の文書で、
寄り添ってくれてる感が温かく、読みやすいです。
また著者の壮絶な家庭環境で仕事と家庭を両立されてきたことに大変勇気づけられました。
環境は比べ物にならないですが、自分も父子家庭+管理職なので。。。
特に印象に残ったのは以下3点です。
・課長には、何かを成し遂げようとする『志』、なんとしても部下を育て上げるという『志』が大事。
・課長というポジションほど面白いポジションはない。
・プレーイングマネージャーにはなるな。
部下や後輩をもち、チーム運営する立場になって不安を感じている方には、本書はきっと役に立つと断言させていただきます。
自分が何をするべきなのかが明確になりすっきりしました。
何より、本書をプレゼントしてくれた上司の心遣いが本当に嬉しかったです。
僕も将来部下が昇格した時に真似してみよう(笑
【書評】スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣 (PHP新書)
睡眠に悩みがあったので読んでみました。
■この本の良いところ
1.睡眠について科学的な知識が得られる。(理系な自分にはプラセボ効果!)
2.改善方法が具体的で実践しやすい。
3.実際に睡眠が改善したような気がする。
■睡眠の悩み
・寝つきはいいが、4時間ほどで起きてしまう。
・すっきり起きれず、眠くてだるい。それでも再入眠できない。
■実践したこと
・睡眠を自発的にとらえる。(寝ることを楽しむ、積極的になる)
・寝具を通期のよいものに変更。
・就寝の90分前の入浴。
こんなもんですが、睡眠時間は1~2時間ほど長くとれるようになりました。
睡眠に不安を感じている人は一度読んでみることをお勧めします。