【書評】MBA 問題解決100の基本
■総評
問題解決における先陣の知恵が詰まっています。
ビジネス大学院のグロービスが書かれているので非常に実学的(仕事で使える)です。
一方、専門書のような読みにくさは全くないです。本の構成が100項目の短編になっていて読みやすいですし、偉人の言葉を活用して各項目をまとめてくれているので、記憶への定着、振り返りもしやすいと思いました。
問題解決の基礎が1冊に集約されていて非常におすすめの書籍です。
■読もうと思ったきっかけ
経営コンサルの妻は問題解決のプロ。家庭でも如何なく発揮してきます。
一方妻と比べ自分は考え方や仕事のやり方が場当たり的だなとつくづく感じていたので、一度きちんと問題解決を勉強してみようと思いました。
グロービスは会社の研修でよくお世話になっており、プログラムが毎回気に入っていることも手に取った理由です。
■参考になった内容
① 問題解決は what-where-why-how の順で考える。
問題解決の基礎中の基礎かと思います。
流石に私も意識していますが、真理だよなあと再認識しました。
②フレームワークで物事を見てみる。
社内資料でよく見かけるPEST,3C,7S,4P、、、正直「穴埋めしてるだけじゃない?」と斜に構えていた時期もありました(笑)。
しかし経験を積むにつれて「やっぱりフレームワークは強力なツール!」という考えに至るようになりました。
フレームワークは偉大な先人が見出したビジネスの定石。知らずに戦うのはあまりにもったいない。
今や5FからのSWOTは自分の大好物です。もっとたくさんのツールを活用できるようになりたいです。
③「本質的な問題」と「単なる現象」を区別する。
「何を問題としてとらえるのかが大事」ということかと理解しています。
私はすぐに見えているもの(単なる現象)に飛びつきがちです。仕事した気になるんですよね。
でも結局効果は限定的(もしくは悪化)で、無駄な労力を使ってしまったことも多数。
『本当にあるべき姿の阻害要因になっている問題か?』『本当に今解決するべき問題か?』を意識したいです。
■こんな人におすすめ
問題解決はすべての社会人に必須スキルと言われています。
我流もしくは自社流で仕事をやっておられる方は、一読されるとこれまでの経験が体系的な知識として身につくと思いますのでお勧めです!
こちらの本は基礎編ということなので、問題解決のベテランには当たり前の内容かも知れません。その分読みやすい本になっています。